USJのクールジャパンイベントを代表する、エヴァンゲリオン4Dと進撃の巨人4D。
どちらの作品も大ファンである管理人が、何度も足を運んで体験したレポートを紹介いたします。
エヴァンゲリオン4Dはまさに『本物』の体験でした!
エヴァンゲリオンの『操縦』は難しいの?
これまで何度もアニメで見てきた『エヴァンゲリオン』。
1999年の放送時、ぼくは主人公たちと同じ中学生くらいだったので、もう20年くらいは見続けてきているわけですが、いつも感じていたのは「エヴァの操縦って難しいの?簡単なの?」という疑問です。
だって、プレイステーションぐらいのことでもこんなにボタンあるんですよ!?
巨大ロボットを操作するんだったらもっと複雑なんじゃないの!?
でもどこからどう見ても、操縦席のシンジ君たちはふたつくらいのレバーをチャカチャカしているだけのように見えるわけです!
これ、ぼくでも操縦できたりするんじゃないかな? それとも難しいのかな?
実際の作中では、脳波を通じて繋がっているらしく、難解な操作はいらないようなのですが、そうとわかればもっと乗ってみたくなります。
巨大ロボットに乗るとは、一体どのような感覚なのでしょうか?
エヴァに乗るのは難しかった!
今回の『エヴァンゲリオン・ザ・リアル4D:2.0』の本当に素晴らしいところは、エヴァンゲリオンに乗った感覚が忠実に再現されているところです。
一歩一歩がものすごく激しくしっかり揺れる!
実際、エヴァンゲリオンのように巨大なスケールの人間が動くと、エヴァンゲリオンにとっては10センチ程度の落差でも、中にいるパイロットにとっては1メートルくらいの大きな衝撃になって伝わることになります。
巨大なロボットを動かすのはやっぱりすごい衝撃があるんだなぁ~と感じさせられました。
また、戦闘時の超スピードはすさまじく、このスピードで操縦するのはほとんどF1レーサーなみ。
これまでアニメを見ている際、ちょっとでも簡単じゃないのと思ってしまったことをお詫びしてしまうほど圧倒的な操作の難しさ。
だからこそハードなエヴァのストーリーが実感として伝わってきますし、このアトラクションは決して子どもだましではない、本物のエヴァンゲリオン体験だったと思います。
血が出すぎ!!
これに関しては賛否両論別れるかもしれませんが、エヴァンゲリオンといえばやはり残酷な描写がつきものです。
TVアニメでは、クラスメイトの乗ったエヴァがウイルス型使徒に犯されてしまい、仕方なく攻撃したら乗っていたクラスメイトが車椅子になるほどの重症を負うという、テレビ局側から「子どもが怪我をすることはやめてください」という苦情が入ったレベルの展開まであります。
他にレイの片腕はなくなるわ、アスカは片目を失明するわ、残酷な描写はエヴァンゲリオンにおいて避けては通れないものです。
でも4Dで見る残酷描写は異常にリアルであり、目の前に血のような水しぶきも飛び散ってくるため、アラサーになってしまって小学生の息子を持つぼくにとってはちょっときつすぎました…。
きっと中学生くらいなら、「うわーーーすごいハードな戦い!」と思えていたのかも知れませんが、アラサーになってから14歳の子たちが血みどろになって戦うシーンは苦しすぎる!
アニメで1人で見るなら、ある程度血が出ても仕方なかった!
でもアトラクションとしてみんなで見るから、出てくる血は
アロマオイル1瓶分(5CC)までと制限してください!
ちょっと多めの鼻血程度!! ここまでなら我慢できる! お願いします!
また『続く』になった!
エヴァンゲリオンは1999年から続く作品ですが、なんとまだ完結していません。
これはエヴァンゲリオンを知らない方にとっては信じられない事実かも知れませんが、20年近くたってもストーリーが完結していない上に、同じストーリーを何度も繰り返しているのです。
最初にテレビシリーズがあって、これは途中で製作スピードが放映時間に間に合わなかったこともあり、ラストは今までの話をつぎはぎした意味不明の内容で終わったんですよ。
これがファンは納得いかないということで、劇場版の放映が決定されました。
この劇場版では、またアニメを1話から改めて放送したわけですが、それでもいいの! エヴァはおもしろいし、何度見ても飽きないから…。完結してくれたらそれでいいの!
しかしこの劇場版も意味不明なエンディングを遂げ、『???』と思っていたら、その後は公式で脱衣麻雀になったりパチンコになったりしたあと、ついに本当の完結版としての映画が放映決定。
「やっとこれで本当のエヴァの結末が見れるぜ!!」と思っていたら、映画でありながら全4部作で、また1話から始めているわけです。
もう50回くらいシンジ君が初めてエヴァに乗るシーン見てます!!
でもいいの!! それでもいいの!! やっと完結編が見られるんだから… と思っていたら、最終作を前にして監督がエヴァを作らなくなり、ゴジラのリメイクを作り始めているという展開に。
ちゃんとせめて1年に1作くらい作ってよーーーーー!! ちゃんとしてたらもう終わるでしょーーーーー!!!
しかし、1999年から見ているファンは特殊な訓練を受けているのも同義で、待っている時間を待っていることとカウントしないという人類が手に入れていない新しい感覚を持っています。
最近ではもはやオリンピックと同じ感覚であり、「今回の祭典はどんなかな?」という広い心で作品を楽しむことができているのです。
もはやブッダの域にまで到達しており、待っているだけで世界は平和になるのではないかと感じさせるほどです。
しかし、そんな『続く』に慣れているファンでも、アトラクションのラストで『続く』と画面に出てしまうと、「またここでも続いてる!!いつものやつだ!!」と感じてしまうのは否めません。
それだけに見てみたいとも思います。エヴァンゲリオン・ザ・リアル『3』を!
USJで『3』はやるのか?
USJでエヴァ『3』をやるのかどうかですが、これはやる確率が非常に高いと思います。
今回のクールジャパン『エヴァ』『進撃の巨人』が終わった後のイベントは『ジャンプサマー』であり、『ONE PIECE』『ドラゴンボール』『DEATH NOTE』を扱いますが、その他にもスーパーマリオのアトラクションの建設が決定されています。
もはやUSJは本来のハリウッド映画よりも、日本のメディアをアトラクション化して楽しむ方向にシフトしているようで、実際にターミネーターなどにはほとんどお客が入っていませんから、この方向性は娯楽として正しいとも言えるでしょう。
エヴァンゲリオンはメディア作品の中でも相当に収益が見込める分野ですし、グッズも前回の『1』から使いまわされたものが『2』にも出てきました。
『2』が終わっても在庫はまだありそうでしたので、『3』に持ち越されることもあるかも知れません。
また、4Dアトラクションは、USJの中でも頻繁に入れ替え続けられていますので、今後のどこかでまた『エヴァ』が入ってきてもおかしくないでしょう。
なにより、今回も行って思ったのですが、当時からのファンも若いファンも、みんながコスプレしたりして楽しんでいました。
行列の中では、当時のファンも若いファンも、「カヲル君出るのかな?」と同じ話題で盛り上がっており、エヴァンゲリオンはみんなを楽しませているなぁ~と感じたんですよね。
そんな作品はなかなかないので、やはり、また続きをやるんじゃないかなぁと思う次第です。