■USJオフィシャルサイトより
USJのジャンプサマーイベントにて開催中、大人気を誇っているドラゴンボール4D。
今回復活したフリーザはなんと戦闘力53億という設定。
初登場したフリーザ第一形態が戦闘力53万ですから、なんと1万倍も強くなったことになります。
これは信じられない強さ。
でも、悟空たちってあれからどんどん強くなってますよね？
今の悟空から見て53億ってどれくらい？ 公式データをもとに検証してみました！
もともとのフリーザ最終形態の強さは？
初登場した時のフリーザは戦闘力53万。
第二形態になり、「戦闘力は100万以上」とフリーザ自身が口にしたのを最後に、原作では戦闘力が会話の中に登場しなくなります。
これはあまりにも数字が上がりすぎたので登場させなかったのだと思いますが、その後発売されたドラゴンボール大全集や、ドラゴンボールFOREVER、超エキサイティングガイド、超全集などに公式戦闘力が記載されているので、そこから調べていきたいと思います。
フリーザ公式戦闘力
データ集に載っている公式戦闘力です。
| フリーザ戦闘力一覧 | |
| 第一形態 | 53万 |
| 第二形態 | 100万以上 |
| 第三形態 | 150万 |
| 最終形態 | 不明 |
| 最終50% | 6,000万 |
| 最終100% | 1億2千万 |
第一形態はおなじみの53万。
第二、第三と変身するたびに50万ずつ戦闘力は上がっていきます。
最終形態の戦闘力はなぜか公式データに載っていませんが、推測するなら1200万。
100%フルパワーでは戦闘力1億2000万に跳ね上がります。
最初53万だったものが、変身すると1億2000万に！！
あまりにも差がありすぎはしませんか？
ふだんのフリーザは、マックスパワーの226分の1で生活している計算になります。
こんなに弱々しいパワーで生活していて、本人に不満はないのでしょうか？
人間でも、ふだんの力を226分の1にまでセーブして過ごしたら相当に不満が出るはず。
一般人は100メートル歩くのに90秒かかると言われていますが、226分の1までセーブすると、たかが100メートル歩くのに5時間半もかかる計算になります。
「ちょっとコンビニ行ってくるわ」と言って往復11時間帰ってこなかったら、そんな人の部下なんてしたいと思うでしょうか？
しかしドラゴンボールの世界では、宇宙すべての民族がフリーザより格下。
宇宙中から集めた精鋭・ギニュー隊長ですら、戦闘力たったの12万ですから、先ほどの話に直すと100メートル先のコンビニまで往復44時間かかる計算です。
周りがこのレベルなら、フリーザが自分を圧倒的存在としておごりたかぶってしまうわけも分かります。
そんなフリーザも、戦闘力1万程度のサイヤ人を恐れて惑星ごと滅ぼしているわけですが、敵が強くなる前に滅ぼすフリーザは悪役としてもしっかりしていると言えるでしょう。
大抵の漫画のボスは、主人公たちが強くなる前に倒しておけばいいものを、みすみす自分の部下を弱い順から戦わせることによって成長させてしまい、最後には自分がやられてしまうという愚行を犯しています。
敵が育つ前に叩くフリーザは賢いですが、それでも超サイヤ人孫悟空に倒されてしまいました。
超サイヤ人とは戦闘力いくらくらいなのでしょうか？
初登場悟空・戦闘力10。超サイヤ人1億5000万
こちらも公式データから紹介します。
| 悟空戦闘力一覧 | |
| 初登場 | 10 |
| ピッコロ大魔王戦 | 260 |
| ラディッツ戦 | 416 |
| ベジータ戦 | 8,000 |
| ベジータ戦(界王拳4倍) | 32,000 |
| ナメック星到着 | 90,000 |
| フリーザ戦 | 300万 |
| フリーザ戦(界王拳20倍) | 6,000万 |
| 超サイヤ人 | 1億5,000万 |
ドラゴンボールに初めて登場した時の悟空は戦闘力たったの10。
可愛らしい冒険少年であり、ブルマと仲良くドラゴンボール集めにいそしんでいました。
このドラゴンボールにバトル要素が加わり、ピッコロ大魔王と戦い始めると、戦闘力は260まで上昇。
ラディッツ戦では成人して子どもが生まれ、戦闘力416に。
ベジータ戦では8000まで成長し、界王拳4倍で32,000もの戦闘力を叩き出しました。
ここからナメック星に到着すると、いきなり界王拳なしでも90,000に。宇宙船での修行の成果か、とんでもないパワーアップを遂げています。
フリーザと戦う頃になると、界王拳なしでも300万。フリーザ第一形態を完全に超えており、捨て身の界王拳20倍では6000万という大台に到達します。強い、強すぎる。
これでもフリーザは倒すことが出来ず、クリリンを殺された怒りで変身した超サイヤ人は、なんと1億5000万という脅威の戦闘力に…。
通常時の戦闘力300万から考えると、超サイヤ人になることで50倍の戦闘力を手に入れることができます。これはあまりにも高い戦闘力です。
しかし、そもそもサイヤ人の限界戦闘力は1万程度と言われており、悟空は自己流トレーニングだけでそれを300倍にした計算になるわけですから、50倍がすごいのかどうかは微妙なところ。
また、フリーザは超サイヤ人を警戒して惑星ベジータを滅ぼしましたが、サイヤ人の限界値1万が50倍になったところで、たったの戦闘力50万。
対して警戒するレベルではないのですが、それでもギニューより圧倒的に上ですから、こんな小さなところまでしっかり叩いていくフリーザはとてつもなくマメだと言えるでしょう。
その後の戦闘力はどうなったの？
フリーザから先の戦闘力は公式データにはあまり載っておらず、いまいちはっきりしません。
ただし映画版のデータは残っており、フリーザの兄のクウラが4億7000万、悪のサイヤ人であるブロリーが14億以上、悟空とベジータがフュージョンしたゴジータが通常状態で25億以上であることが明らかになっています。
ゴジータに関しては、通常で25億なら、超サイヤ人になると1250億を超える計算になります。
今回のUSJドラゴンボールがどの時期かにもよりますが、ブルマがあまり年を取っておらず、クリリンに髪が生えていないことや、ベジータがファイナルフラッシュを使っていることから、セル編以降、ブウ戦前である可能性が高いです。
そうなると戦闘力53億はとてつもない脅威。
また、悟空たちがよってたかって戦うにふさわしい戦闘力であるともいえ、まさしく『ちょうどいい数字』だと言えるのではないでしょうか。
もしもブウ編以降であれば、戦闘力が1兆を超えるインフレになっているのは確実ですし、USJスタッフが慎重に検討して作り上げていることがよくわかります。
ドラゴンボール原作も、4Dの設定も損ねない、素晴らしいチョイスだと言えるでしょう。
唯一のはみ出しものはクリリン
ドラゴンボール4Dにおいて、悟空とともにベジータ、ピッコロ、クリリンがフリーザと戦います。
ベジータは当然ながら、セル編あたりのピッコロは相当に強く、どちらも悟空と協力するにあたりふさわしい仲間たちです。
しかしここに1人紛れ込んでいる場違いな男、クリリン。
公式データでは、フリーザ編で戦闘力75,000を記録し、以降成長していないような描写がされているので、なんとたった7万程度で53億に挑んでいることになります。
地球人ですのでこの程度が限界だとも言えますが、戦うどころかパンチの風圧ですら死んでしまいそうな状態。
せめて悟飯を連れて来るべきだと考えてしまうところですが、これがドラゴンボール4Dの肝で、時代設定を好きなように楽しんでほしいという意図があるんですね。
戦闘力で見れば、セル編後・ブウ編前というところが妥当ですが、実際には、見た人が感じるどの時期でもいいという風に作られているので、厳密な決まりはなさそうです。
悟飯を出してしまうと、明らかにその成長具合で時期が限定されてしまうので、あえて出さなかったのだといえます。これもベストな選択でした。
おかげで昔からのぼくは、こどものころ見たドラゴンボールに出会えたような気持ちになりましたし、いまの子どもたちは、最新のドラゴンボールの感覚で楽しめるでしょう。
USJの工夫が随所に散りばめられたドラゴンボール4D、ファンの方はぜひ体験してみてください！ 世界を変えられることまちがいなしです。